2012年新作ライトノベル10選

流れに乗って更新しないと放置しっぱなしになりそうなので……

2012年の新作ライトノベルから、読んでなければ是非読んで欲しい作品を、
簡単に紹介しつつおススメしていこうかと思います。
とはいえ、がっつりラノベを読まれる方にとっては目新しいタイトルは無いと
思われますので悪しからず。

楽聖少女(電撃文庫)

楽聖少女 (電撃文庫)

楽聖少女 (電撃文庫)

悪魔との契約により史実とは祖語のある19世紀ウィーンでゲーテとして
過ごすハメになった主人公が、ベートーベンだと名乗る少女との出会いで波乱に巻き込まれていく物語。
音楽や文芸といった芸術に向き合う姿から、キャラクターたちの強い意志が
ひしひしと感じられます。
笑いあり涙ありの展開に、引き込まれることは間違いないでしょう。
ただ杉井先生の作品は人を選ぶらしいのでお気をつけて。

◆ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー(電撃文庫)

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫)

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫)

貧民街を抜け出した主人公が、莫大な賞金をかけて戦うダブルス・マネーという競技に参加することになる。
戦闘を通じて、パートナーであるヒロインと歩み寄りともに成長していく様を描く。
THE・王道といった感じの、少年漫画的なノリで楽しめる作品です。
熱い心を持った主人公と、対を成すようなヒロインとの対比が上手く、
揺れ動く二人の思いにニヤニヤも止まりません。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン(電撃文庫)

怠けることをモットーとする主人公が、戦乱に巻き込まれる中で軍師としての才を発揮していく。
なかなかにダークな雰囲気の、戦記物ラノベ
飄々とした主人公が、乗り気でないままに無双する気持ちよさが爽快です。
流行りの俺TUEEEEEとはまたベクトルが違っていいものとなっています。

◆猫にはなれないご職業(ガガガ文庫)

猫にはなれないご職業 (ガガガ文庫)

猫にはなれないご職業 (ガガガ文庫)

陰陽師の猫又が主人公という異色作。
霊が見える女子高生とのダブル主人公で、周囲を取り巻く怪異との深い因縁を断ち切るべく戦う。
2巻にして早くも構成が盤石のものとなったように感じます。安定。
1巻は地の文による説明が多かったので多少読みにくさがありますが、
せっかくですので2巻までは読んでみてください。

◆人生(ガガガ文庫)

人生 (ガガガ文庫)

人生 (ガガガ文庫)

理系、文系、体育会系それぞれのエキスパートが、第二新聞部に寄せられた
お悩み相談にぶっ飛んだ回答をしていくギャグラノベ
邪神大沼よりは、まだ人智を超えたギャグが少ない方だと思います。
とっつきやすいかと聞かれれば口をつぐんでしまうのですが、
ハマれば毎巻腹を抱えて笑うこと間違いなしです。

異能バトルは日常系のなかで(GA文庫)

異能バトルは日常系のなかで (GA文庫)

異能バトルは日常系のなかで (GA文庫)

突然異能に目覚めた面々が、しかしそれらを深刻にとらえることなく
気ままに遊ぶコメディラノベ。と見せかけてシリアス有り。
中二病全開な主人公が、異能にテンションをあげて周りを巻き込み
爆笑の痛いネタを繰り出していきます。
ヒロインも超絶かわいいのですが、謎シリアスが玉に瑕。

◆誰よりも優しいあなたのために(一迅社文庫)

誰よりも優しいあなたのために (一迅社文庫)

誰よりも優しいあなたのために (一迅社文庫)

宇宙生物に対抗する兵器に乗せるため、実験を繰り返された少女。
彼女が配属された小隊で待っていたのは、仲間たちとの幸せな日々だった。
1巻完結なので読みましょう。ハートウォーミング。

黒鋼の魔紋修復士(ファミ通文庫)

黒鋼の魔紋修復士1 (ファミ通文庫)

黒鋼の魔紋修復士1 (ファミ通文庫)

魔紋を刻まれ魔法を扱える神巫であるヒロインと、
それを支える紋章官である主人公とが任務に赴く中で、
国と国の陰謀渦巻く戦いの渦中へと巻き込まれていく。
主人公に叱られてぐぬぬとなるヒロインが最高に可愛いです。
群像劇の体も成していて、様々な人物の思惑が交差していくような戦記物が
好きな方にはおススメです。

魔法少女育成計画(このライトノベルがすごい!文庫)

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

魔法少女として人助けに励む少女たちが、突如としてその数を減らすための
サバイバルゲームに巻き込まれる。
変にまどかのパクリ、といった先入観を持たずに読めば、
充分楽しませてくれる作品だと思います。
ハラハラする展開や、それに付きまとう胸糞の悪さはクセになります。

◆ドラフィル!(メディアワークス文庫)

音大を出るも職にあぶれてしまった主人公は、竜ヶ坂商店街オーケストラの
コンマスとして働くことになった。
車いすに座る指揮者の少女との出会いが、彼に再び音楽への情熱を抱かせる。
2巻で終わり……のはずです。2巻の伏線が見事すぎて鳥肌もんなので、
1巻が合わなくてもぜひ読んで欲しいところです。

……果たして書いた意味があったのかが甚だ疑問な駄文ですが、
少しでも読むきっかけを与えられればと思います。
1冊でも売上げに貢献できたらもう奇跡……