2014-07-19
企画ページ→http://1se.sakura.ne.jp/lightnovel/2014_01-06/
こんにちは、『カクリヨの短い歌』をしつこく推していくマンです。
つい先日まで就職活動で手一杯だったこともあり、2014年は30冊しか読めていないという体たらく……
しかしそんな私にも出来ることはあります。ずばり『カクリヨの短い歌』に投票することです。
しかも1作品で投票。これは目立つ。
『カクリヨの短い歌(3)』
【14上期ラノベ投票/9784094514704】
- 作者: 大桑八代,pomodorosa
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/03/18
- メディア: 文庫
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- 作者: 大桑八代,pomodorosa
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: 文庫
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- 作者: 大桑八代,pomodorosa
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/10/18
- メディア: 文庫
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平たく言えば異能モノ。そしてダブル主人公。
舞台は和歌が呪われた歌として超常をもたらすようになった世界。
男主人公は全ての歌を集めたとされる祝園家当主。
女主人公は全ての歌を手中に収めんとする最強の詠み手。
やってることは異能バトルだったり異能推理だったり。
ヒロイン……というかマスコットはケモノ娘。
……といった感じに主だった要素だけ並べてみました。何かしら琴線に触れるワードがあれば是非。
最近のラノベは文章力がうんぬんとお嘆きの、普段ラノベ読まない方々にもオススメできるだけの筆力を備えておられますよー
最後に。企画の趣旨からは少々逸脱した形での参加となったことをお詫び申し上げます。
『好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年下期』 参加します。
ここ一、二か月忙しくてあまり読めていないのですが、
2013年の投票企画なら問題ないかーということで参加いたします。
企画ページ→http://1se.sakura.ne.jp/lightnovel/2013_07-12/
『カクリヨの短い歌2』
【13下期ラノベ投票/9784094514438】
- 作者: 大桑八代,pomodorosa
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: 文庫
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- 作者: 大桑八代,pomodorosa
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/10/18
- メディア: 文庫
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未読の方、お願いですから読んでください何でもしますから!
『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンIV』
【13下期ラノベ投票/9784048919067】
- 作者: 宇野朴人,竜徹,さんば挿
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/09/10
- メディア: 文庫
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この間読み返したらやっぱり死ぬほど面白かったので……
『楽聖少女4』
【13下期ラノベ投票/9784048661065】
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/11/09
- メディア: 文庫
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『エスケヱプ・スピヰド 伍』
【13下期ラノベ投票/9784048661232】
- 作者: 九岡望,吟
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/11/09
- メディア: 文庫
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『聖剣の姫と神盟騎士団III』
【13下期ラノベ投票/9784041010235】
- 作者: 杉原智則,Nidy‐2D‐
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
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『さまよう神姫の剣使徒2』
【13下期ラノベ投票/9784047129542】
- 作者: すえばしけん
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2014/02/18
- メディア: Kindle版
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『グランクレスト戦記2 常闇の城主、人狼の女王』
【13下期ラノベ投票/9784047129788】
グランクレスト戦記 2 常闇の城主、人狼の女王 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 水野良,深遊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: 文庫
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2巻で大分自分好みになったので投票ー。
『聖剣の刀鍛冶16』
【13下期ラノベ投票/9784840152532】
- 作者: 三浦勇雄,屡那
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/08/22
- メディア: 文庫
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それまでのgdgd全部許せちゃうじゃないですかーやだー。
『黒鋼の魔紋修復士8』
【13下期ラノベ投票/9784047293205】
- 作者: 嬉野秋彦,ミユキルリア
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/12/26
- メディア: 文庫
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かなC。
『冥玉のアルメインII』
【13下期ラノベ投票/9784047292130】
- 作者: 築地俊彦,フルーツパンチ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/10/30
- メディア: 文庫
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まったりなのですよねー。艦これも面白いのでいいのですけど。
と、以上10作品です。
こうしてみるとコメディ色皆無というか、趣味偏りすぎですね。
『デスニードラウンド ラウンド1』感想(酷評注意)
- 作者: アサウラ,赤井てら
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2013/04/24
- メディア: 文庫
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アサウラ先生の新作ということで、ベン・トーしか読んでいない自分ですが期待に胸を膨らませつつ手に取ってみたところ、まあ合わなかった、と。
ベン・トーに見受けられる自分の好きな要素が皆無だったというのに文句を垂れるのは、そもそも別作品なわけでお門違いだろうと思われるやもですが、
魅力あふれるキャラクターと迫力ある戦闘は、ガンアクションものでも必要なんじゃないんですか?と思った次第です。
特にアサウラ先生に関しては、そのあたりベン・トーで水準以上のものを見せてくださる方なので、尚更期待外れに思ってしまいました。
半額弁当争奪戦では肉を打つ感触までこちらに伝わってくる激しい戦いが繰り広げられているというのに、銃という兵器のなんとも淡白な描写。あ、あくまでこれを読んでいてそう感じただけで、ガンアクション自体への批判ではありません。
戦闘自体も、圧倒的な戦力を誇る敵を相手取っている割には誰も死なない、死にそうにないので、まるで緊張感を強いられませんでした。死人を出すか、いっそ俺TUEEEEEものとして敵を蹂躙してくれた方が読んでて爽快だったように思います。
キャラクターも、ベン・トーで言うなら茶髪、坊主、顎鬚レベルのモブっぷり。動機づけが不十分というか、今日日金の為ってんじゃどうにもつまらない。もっと心の奥から何かしらを渇望しているようなキャラにこそ自分は惹かれるのです。それこそ殺したい、とかもアリ。金にしてもそれなりにひねって欲しいです。借金て。
そしてロナウダの寒いこと。これなんか面白かったんですか?出オチもいいところですよ。なにか設定として活かされているのかと思えば、痛いセリフを吐くぐらいで、戦闘では謎異能なんぞ使う始末。
いやお前ロナウダいなかったらこの話のコンセプト成り立たんだろうがって意見もあるかもしれませんが、普通に北海道独立戦争とか、栃木群馬間紛争とか、そっちの方向性で広げていけば良かったんじゃないんですか?どうもあとがき読んだ感じ、こっちの方が一発ネタっぽくて期待はできなそうですけど。
イラストは良いんですけどね。もったいない。
2012年新作ライトノベル10選
流れに乗って更新しないと放置しっぱなしになりそうなので……
2012年の新作ライトノベルから、読んでなければ是非読んで欲しい作品を、
簡単に紹介しつつおススメしていこうかと思います。
とはいえ、がっつりラノベを読まれる方にとっては目新しいタイトルは無いと
思われますので悪しからず。
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 文庫
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過ごすハメになった主人公が、ベートーベンだと名乗る少女との出会いで波乱に巻き込まれていく物語。
音楽や文芸といった芸術に向き合う姿から、キャラクターたちの強い意志が
ひしひしと感じられます。
笑いあり涙ありの展開に、引き込まれることは間違いないでしょう。
ただ杉井先生の作品は人を選ぶらしいのでお気をつけて。
◆ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー(電撃文庫)
- 作者: 三河ごーすと,切符
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 152回
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戦闘を通じて、パートナーであるヒロインと歩み寄りともに成長していく様を描く。
THE・王道といった感じの、少年漫画的なノリで楽しめる作品です。
熱い心を持った主人公と、対を成すようなヒロインとの対比が上手く、
揺れ動く二人の思いにニヤニヤも止まりません。
- 作者: 宇野朴人,竜徹,さんば挿
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/06/08
- メディア: 文庫
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なかなかにダークな雰囲気の、戦記物ラノベ。
飄々とした主人公が、乗り気でないままに無双する気持ちよさが爽快です。
流行りの俺TUEEEEEとはまたベクトルが違っていいものとなっています。
◆猫にはなれないご職業(ガガガ文庫)
- 作者: 竹林七草,藤ちょこ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/05/18
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霊が見える女子高生とのダブル主人公で、周囲を取り巻く怪異との深い因縁を断ち切るべく戦う。
2巻にして早くも構成が盤石のものとなったように感じます。安定。
1巻は地の文による説明が多かったので多少読みにくさがありますが、
せっかくですので2巻までは読んでみてください。
◆人生(ガガガ文庫)
- 作者: 川岸殴魚,ななせめるち
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/01/18
- メディア: 文庫
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お悩み相談にぶっ飛んだ回答をしていくギャグラノベ。
邪神大沼よりは、まだ人智を超えたギャグが少ない方だと思います。
とっつきやすいかと聞かれれば口をつぐんでしまうのですが、
ハマれば毎巻腹を抱えて笑うこと間違いなしです。
- 作者: 望公太,029
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2012/06/14
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気ままに遊ぶコメディラノベ。と見せかけてシリアス有り。
中二病全開な主人公が、異能にテンションをあげて周りを巻き込み
爆笑の痛いネタを繰り出していきます。
ヒロインも超絶かわいいのですが、謎シリアスが玉に瑕。
◆誰よりも優しいあなたのために(一迅社文庫)
- 作者: あきさかあさひ,だいん
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: 文庫
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彼女が配属された小隊で待っていたのは、仲間たちとの幸せな日々だった。
1巻完結なので読みましょう。ハートウォーミング。
- 作者: 嬉野秋彦,ミユキルリア
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/03/30
- メディア: 文庫
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それを支える紋章官である主人公とが任務に赴く中で、
国と国の陰謀渦巻く戦いの渦中へと巻き込まれていく。
主人公に叱られてぐぬぬとなるヒロインが最高に可愛いです。
群像劇の体も成していて、様々な人物の思惑が交差していくような戦記物が
好きな方にはおススメです。
- 作者: 遠藤浅蜊,マルイノ
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/06/08
- メディア: 文庫
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サバイバルゲームに巻き込まれる。
変にまどかのパクリ、といった先入観を持たずに読めば、
充分楽しませてくれる作品だと思います。
ハラハラする展開や、それに付きまとう胸糞の悪さはクセになります。
◆ドラフィル!(メディアワークス文庫)
ドラフィル!―竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄 (メディアワークス文庫)
- 作者: 美奈川護
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: 文庫
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コンマスとして働くことになった。
車いすに座る指揮者の少女との出会いが、彼に再び音楽への情熱を抱かせる。
2巻で終わり……のはずです。2巻の伏線が見事すぎて鳥肌もんなので、
1巻が合わなくてもぜひ読んで欲しいところです。
……果たして書いた意味があったのかが甚だ疑問な駄文ですが、
少しでも読むきっかけを与えられればと思います。
1冊でも売上げに貢献できたらもう奇跡……
『パンツブレイカーG』 ちょっと感想
- 作者: 神尾丈治,丸ちゃん。
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2012/05/19
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『パンツブレイカー』の続編です。待望の。最近はブログもサボリがちだったのですが、やっぱり言っておきたいなーと思うことがあるので、急遽記事を書くことにしました。
まず、パンツブレイカーについて。
半径2m以内のパンツを消してしまう能力……パンモロなんてケチ臭いことは言わねえ!局部モロを食らえ!と言わんばかりのこのギフトなのですが……
パンツブレイカーに対策を講じた結果余計にエロくなってやがるじゃないですか!まあそのことについては作中でも言及されているのですが。
ただ、一つだけスルーされているものがありまして、ズバリ全裸にウェットスーツです。
いや確かにウェットスーツは生地が厚いものですけどね、でも本来は水着の上から着るものじゃないですか。あれ普通に水入ってくるじゃないですか。ちゃんと見た目服であるものを着ているはずなのに、どこか頼りないじゃないですか。エロすぎます。中でどうなってるのか想像するだけでもう、ね。
それと、チンポジの話。
最近のラノベでは主人公が節操なくおっきしてて正直辟易としているのですが…… 大抵は前かがみになって、ヒロインたちから隠していますよね。あれがどうも納得いってなかったんですよ。別にならないよ前かがみ、って感じで。
しかしパンツブレイカーは違います。ポケットに手を突っ込んでの位置修正。
そ れ だ。
普通そうしますよね。結局大抵のラノベは思考停止してテンプレにしたがってるだけなんですよ。ツンデレとか腐女子とかネットスラングとかetc...
何もチンポジの話だけではなく、正幸がこんないかにもな能力を持っていながらもしょうもないヘタレ主人公として設定されていないことについても言えます。ラッキースケベを被る主人公をかばうという美幸の存在もそうですね。
いやホントどこをとっても素晴らしい作品です。続刊期待!
『楽聖少女』 感想
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 文庫
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嵐の日の図書室、高校生ユキは悪魔メフィストフェレスによって19世紀のウィーンへと連れ去られてしまう。ユキの知る歴史よりも技術の進んだそこで、若い身体を手に入れ人生を謳歌したいと望んだゲーテの成り代わりとして選ばれたのだった。同僚のシラーと執筆活動を続ける中、休養にと向かった温泉地でひとりの少女と出会う。
さーてこれを買ってもらうにはどこまで書けばいいのか……
少しずつネタバレ度が増していきますので、「買おう!」と判断した時点 で、この記事を読むのはやめていただくのが吉かと。
悪魔との契約は、心が満たされ世界に満足すれば、その時点で魂を奪われるというものです。現代日本に帰りたいユキとしては、そんなことになる前になんとかして戻る方法を見つけたいのです。
ところがどっこい舞台はウィーンです。音楽の都です。そして19世紀……
そう、名だたる音楽家たちが存命しているのです!
少女との出会いをきっかけに、ゲーテとしての作家や宮廷顧問の立場も手伝って、ユキは心を高ぶらせる至上の音楽たちに悩まされます。
そんな中チラつくのが、悪魔や神と契約した人々の存在……
2万人の兵を素手で倒す某軍人だったり、お前なんで生きてるんだよ、という音楽家だったり。
そして、ユキの知識とは徐々に食い違っていく世界の動きに巻き込まれ、物語は思わぬ方向へと進んでいきます。
いやすいません、早くネタバレ全開の感想が書きたくてどんどんおざなりになってしまいました。
もう買いましたよね?読みましたよね?では語ります。
もうね、杉井作品のあらゆる魅力がギッシリ詰まった一冊でした。
ハイドンとか杉井さんアンタそれがやりたかっただけだろという見事な出オチっぷりに笑いが止まりませんでしたよ。ちゃんと終盤でも魅せてくれましたがそれでも泣くほど笑いました。
偉人を全力でおちょくる感じは、さくら家の使徒たちを思い出しましたね。
本当にぶっ飛んだキャラクターばかりでした。
イカれた審問官はシオン、ファンクラブはエリアルフォース……この辺はちとこじつけっぽいか
さよピとのリンクはですねー、もー、最高。しかし彼らの子がこんな状況に陥ってるのかと思うと、世界観のギャップに少し笑えてきます。ナオくん、息子さんとんでもないことになってるよ……
で、ベートーヴェン。もといルゥ。
フランツ二世相手に啖呵を切ったシーンはぞっとしました。
このセリフが、例えばただの音楽家志望少女によるものであれば、ここまでの迫力は無かったでしょう。他でもないベートーヴェンによって発せられる、音楽家としての矜持。その姿は少女であるはずなのに、そこに宿る力強さはまさに稀代の天才音楽家の存在を感じさせるものでした。
ユキに関してはー……ジゴ、ロ…?
いや、今回はゲーテであるが故にといったところもあるのでそこまででもない…こともないか……
というかそう、キャラ付けに関してなのですが。
ゲーテ+ナオと真冬の子+ファウスト
な、なんだこのぼくがかんがえたさいきょうのしゅじんこうは……
これだけの設定に裏打ちされていれば、どれだけハイスペックでも違和感ないですね!
実際魔術要素にも説得力を持たせることに成功していますしね。
あ、自分は浅学故、ファウストの訳とか知りませんでした。そのせいで、違うのかなーって。いやそれもすべて杉井先生によるミスリード……
あとはラストについて言及して締めとしましょう。
いや泣きました。これ完全に自分の好きなやつやー!
フレディ…… 自分の没年を見たときの彼の気持ちや、ユキへの思いやり。それらを引き立てる彼の底抜けない明るさ。
ああ、もう……ね。せつないです。
続くんですよね。それはすごく楽しみですが、今しばらくはこの余韻に浸っていたいです。
『生徒会探偵キリカ2』 感想 (ネタバレ有り)
- 作者: 杉井光,ぽんかん8
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/03/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あらすじ割愛。↓ここ読んだらいいですよ。
http://d.hatena.ne.jp/Kizumi_penki/20120402/1333373295
上でテンプレって言ってるのはネタですよー、むしろこのセリフが出てくる頃には大抵涙腺が緩んでますね。や、キリカはじんわりくる感じかな。
以下ネタバレ含みますのでご注意を。
安定の男の娘ですね。杉井先生はホント変態だなあ。……褒めてますよ?
何が変態って、男の娘のレパートリーどんだけ抱えてるんだって話ですよ!
個人的には今回登場の薫くんが好みですかね。時折放つ黒い発言も、天然の範囲に収まっているというか。あんまり腹黒なキャラは好きではないのと、無邪気すぎるのもどうなのか、というのでたいへん良い塩梅だと思います。かわいい
あと、キリカのかわいさおかしくないですか?もう抱きしめたくてたまらないんですけど。
キリカの嫉妬を引き出すためなら、2巻にしてナルミクラスの天然ジゴロっぷりを発揮しているヒカゲのことも許して……うーん…
しかしヒカゲ効果でかわいさを増しているのはキリカだけではありません。
朱鷺子さんかわいすぎるだろ!
なんなんだよー、もーどうにかなっちゃうよー、もうヒカゲ許すよー
美園先輩は1巻の時点ですでに好みだったんですけど、お嫁さんごっこかいらしいですねーてかそれ相手俺でいいだろ代われよ!顔?ぽんかん神が描いたらイケメンになるよ!二次元?……くそー…
ヒカゲ、と女の子たちがこんなにも全開なあたりが、学園もの補正ということなんでしょうね。なるほどこれは既作にはなかったかもしれません。
会長とかロリコンとかどうなるんでしょうね。彼ら彼女らに話を割くためにも、長めにシリーズが続いて欲しいものです。